「首が凝っていると呼吸もしづらい」の関係
コンディショニングトレーナーのサンテです。
寒くなってきましたね。
ここ最近、急に寒くなったせいか、クライアントのみなさま、胸の筋肉が硬くて、呼吸が入りにくいのですが、呼吸が入りづらいときは、クビの筋肉が硬いことも多いです。
呼吸とクビの筋肉
呼吸をするとき、肋骨が動きますね。肋骨は胸部にあるので、胸の筋肉を使っていそうだ、ということは想像がつきますね。実は胸だけでなく、クビの筋肉も使っています。クビの前側の筋肉が、肋骨を上に引き上げて、呼吸を助けているのです。
で、このクビの前側の筋肉の硬さが、呼吸のしにくさにつながることがあります。
クビの前側が硬い人は、クビの後ろ側が凝っている人
筋肉はセットで使われますので、クビの前側の筋肉とセットになる筋肉がいます。クビの前側の筋肉とのセットは、クビの裏側の筋肉です。
クビの裏側というと、多いですよね、首こり、肩こり。
スマフォやパソコンなどを使うとき、頭が前に出て、目線を落とす姿勢になりますから、クビの裏側は伸ばされた状態になります。
つまり、クビの裏側が伸ばされているとき、同時にクビの前側の筋肉は縮んでいるのです。
*オリジナルイラストは デスクワーク | シルエットデザイン
上の図の場合、 クビの裏側の筋肉は伸ばされながら力を発揮していて、同時にクビの前側の筋肉は縮んでいます。重力で頭が下がり、物理的に縮んだ状態になっているのですね。
そして、頭を支えているクビの後ろ側は、コリやハリを感じたりしますが、首の前側は裏側に比べると痛みやつらさをあまり感じません。でも、自動的に縮んでいる筋肉は弾力が損なわれ、無自覚に呼吸が浅くなっていたり、たくさん息を吸いづらくなっていたりします。
試しにクビの前側を触ってみると
試しに鎖骨から耳下にかけて真下に伸びる筋肉を触ってみてください。案外硬かったりしませんか? これは斜角筋という筋肉で、上部の肋骨を上に引き上げる役割があります。「肋骨は息を吸うと上に上がり、吐くと下に下がる」というのが正常な動きなので、筋肉がかたまって肋骨を引き上げづらいときは、息の吸いづらさにつながる、というわけです。
クビの裏側が凝ってる、はってるな、という自覚がある方、クビの前側もさすってあげましょう。
胸とクビのリセットコンディショニングは
「コアトレベーシックブック」の78ページ、94ページに詳しいやり方が載っています。やる前に、「吸って、吐いて」を二、三回繰り返して呼吸とクビの状態を確認し、リセットコンディショニングが終わってからもう一度触ってみてください。首が軽くなり、息が吸いやすくなると思います!
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