つらい肩こりにコンディショニング
コンディショニングトレーナーのサンテです。
年末は何かと忙しいものですが、そんな中、この時期は残業続きというクライアントさんと、肩こりの話になりました。
私も若い時から首こり肩こり持ちでして、高校生くらいの頃、親に「腕を上げて伸びをするといいんだって」と言われていました。確かに気持ちいい。けれど、なぜ「腕を上げて伸びをする(=バンザイの姿勢)」が気持ちいいのでしょう。当時は謎でした。
バンザイの姿勢というと。。。こんな感じ?
*オリジナルイラストは よっしゃあああああーーーぁ。 | シルエットデザイン
話と関係ないけどホント好きです、ダーヤマさん。
同じ姿勢を撮り続けたことなどからくる肩こりの場合(=疾患でない場合)、血行不良が原因のひとつと想像できます。血行不良であるならば、温めたり筋肉を動かしたりすることで改善できます。暖かいシャワーを肩や首に当てたり、カイロを使うのもよいです。筋組織を痛める可能性があるので、揉むのはおすすめできません。
で、なぜバンザイのポーズが肩こりの人に気持ちいいのか、というと、姿勢型の肩こりさんの姿勢と全部が逆の動きになるからです。左がスマフォを見ているときの姿勢、右バンザイの姿勢ですが、
ね。
肩こり姿勢 =頭が前に出て、腕が前に出て、肩が内回しになっている。
バンザイ姿勢=頭が真上または後ろに下がり、腕は頭より上で肩より後ろ、肩は外回しになっている。
筋肉は一方向に使い続けていると固まってしまうので、逆方向にも使うのがよいのです。というわけで、「肩こりにバンザイの姿勢がいい」というのは、筋肉を反対方向に使うという意味では理にかなっていたのでした。
ただ、高校生くらい柔らかければバンザイポーズも問題ないと思いますが、大人の肩こりさんとなると、そうはいかなかったりしますね。そういう方は、痛みに耐えてバンザイ、ではなくて、まず肩周りをリラックスさせましょう。
肩こりの人は、力を入れているつもりがなくても「肩周りに力が入った状態」になっているのがほとんどです。肩のリセットコンディショニングを行うと、肩の位置が下がっている人がたくさんいます。片側を行って鏡を見たらわかりますが、見なくても実感できる人がほとんどです。オフィスワーカー系のかたは特にそう。
ということで、肩こりの自覚があるクライアントさんには、
脊柱上部回旋 (コアトレ スタートブック P108)
YES・NO (コアトレ スタートブック P116)
肩関節 屈伸・内外旋 (コアトレ スタートブック P112)
腋下リンパ (コアトレ スタートブック P120)
をおすすめしています。
体幹を鍛える コアトレ スタートブック (GAKKEN SPORTS BOOKS)
- 作者: 有吉与志恵
- 出版社/メーカー: 学習研究社
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具体的なやり方については、紹介書籍をご参照ください。この コアトレスタートブック で肩こりに関してよいと思うのは、肩こりからの「一時的な開放」だけでなく、「改善」まで考えられているところです。アクティブコンディショニングまで行うことで、肩こりが起きづらい身体に「自分で」変えていくことができます。
コンディショニングは自分でできるのが一番の魅力です。いつでもどこでも。
会社のように制約がある場所でも手軽にできます。肩にシャワーを当てるのは残業時間には無理だけど、上記のYES・NO 、肩関節 屈伸・内外旋 ならいつでもどこでもできますから。ちなみに 脊柱上部回旋、腋下リンパ は、私はトイレやコンビニに行くついでの廊下でも、とオススメしています。
アクティブコンディショニングまでやると効果的ですが、しんどいときは気持ちに逆らわず、リセットコンディショニングで楽になりましょう。