ひきしまった丸いおしりを作る!
コンディショニングトレーナーのサンテです。
友人が娘さんに「ママのおしりってはんぺんみたい」と言われてしまった、と言っていました。
なぜ若い頃のおしりは桃のようにまあるくて、年を重ねるとはんぺん化してしまうのでしょうか。
※イラストは2点ともいらすとやさんからお借りしました
日本語には「桃尻」などという表現がありますが、桃のようなおしりというと、きゅっとひきしまった、かっこいいおしりのイメージですね。
いっぽうはんぺんからイメージされるおしりは、逆の語感、つまり、だらーんと垂れ下がって、ふとももと一体化しているようなイメージでしょうか。厚みがなく、平たく、横に張り出しているタイプもそういえるかもしれません。
原因としては、1つは、「おしりの筋肉が重力に逆らえなくなっている」ということで、2つめは「骨盤の位置がニュートラルになっていない」ことが想像されます。
「おしりの筋肉が重力に逆らえなくなっている」とは
状況は想像がつくと思うのですが、具体的に言うと、座り続ける姿勢が多いことによって、おしり側の筋肉が伸ばされたままになって、弾力が失われた状態になっている、ということです。
おしり側の筋肉に弾力がない、つまり、縮めない状態になっているわけですから、「だらーん」と垂れてしまうのです。。。これを改善するには、まず、おしり側の筋肉の弾力を取り戻して(縮めるようにして)あげることです。
「骨盤の位置がニュートラルになっていない」とは
「脚を組むのはよくない」というのは多くの方がよく耳にされると思いますが、理由はご存じですか? いすに座って脚を組むと、あげたほうのおしりがわずかに持ち上がり、反対側の脚に体重がのります。身体の使い方に左右差が出てしまうのです。その姿勢を長時間続けると、骨盤の位置がゆがんでしまい、習慣化すると、おしりの形自体に左右差が出てきます。
若いときは、一晩寝ると筋肉の弾力を取り戻せるので気がつかないのですが、年齢を重ねて姿勢のくせが定着し、筋肉の弾力を取り戻す機会が失われてしまうことで、「かっこよくない姿勢」から、はんぺんおしりのような「かっこよくない後ろ姿」が作られてしまうのです。怖い怖い。
でも、筋肉の問題であるならば、改善できるということですね!
おしりと太ももの裏側の筋肉を使えばよいのです。走るとか。陸上の短距離選手の後ろ姿をみるとわかりますよね、きゅっと引き締まったおしりは、運動で作られます。
桃尻をつくるには、脚のクルクルトントンを行ってから、レッグカールです。クルクルトントンで股関節まわりの筋肉をリセットして弾力を取り戻し、アクティブコンディショニングのレッグカールで太もも裏とおしりの筋肉を縮められます。
クルクルトントンとレッグカールについては「コアトレ スタートブック」がわかりやすいです。
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クルクルトントンはP.66、レッグカールはP.147 に説明があります。ヒップアップの項でとりあげられているヒップボーンターンは骨盤まわりの筋肉をリセットできます。足を組んでしまいがちな方は、ヒップボーンターンもあわせてやるのがオススメです。
「クルクルトントン」は、股関節コンディショニングでMustといえるコンディショニングです。ヒザが痛くて運動を勧められているというクライアント様、他はなかなか続かないとおっしゃいますが、これだけはやってくださいます。そのくらい気持ちがいい種目でもあります。
股関節周りの筋肉の弾力を取り戻し、かかとでおしりを蹴る動作でおしり周りの筋肉を使う、というのがきれいな桃尻への最短距離ですよ!