「姿勢」ができるまで
コンディショニングトレーナーのサンテです。
筋肉について勉強を始めて、たくさん気づいたことの中のひとつに、「姿勢」ってどうやってなるんだろう?ということがありました。猫背とかO脚とか、「言葉」は知っていても、その定義や原因については考えたこともありませんでした。
勉強して知ったのは、病気などの理由でないなら、姿勢は「身体の使い方のクセ」であるということです。
長時間下向きでいた後(ずっとスマフォの画面を見ているとか)、首が痛くなることがあると思うんですが、普通はそこで「あー肩まわりが凝った」と感じるだけなのではないでしょうか。
この「凝った」というのは身体からのサインです。
「肩凝った」を放置すると
身体からのサインに対応せずに放置すると、身体の方が「いつも下を向くんだから、その形にしておこう」と状態に合わせてしまうようになります。
これが連続していくことで、「身体の使い方のクセ」が誕生します。
スマフォの例で言うと、
いつも下を向いている→
頭が前に出てくる→
腕も前に出てくる、
と繋がってきて、
スマフォを見ていないとき(例えば信号待ちで普通に立っているとき)でも、
頭が前に出て、肘から先が曲がって前に出る、
みたいな姿勢を自然と取っていたりします。
言い換えると、姿勢は「結果的に出てきたもの」とも言えますね。
人間の身体はエコなんですかね。面倒くさがりというか。
不調がなくて気にならない場合は問題ないです(頭が前に出ている状態が、見た目はかっこよくないけど肩こりもないし、自分的にどうでもいいならスルーしていい、ということです)が、どうにかしたいという場合は、まず、ご自身に敏感になることです。
肩まわりが凝ってきた、と感じたということは、それは「肩まわりで同じ姿勢が続いているよ」というサイン。立ち上がってトイレに行ってくるとか、お茶でも買ってくるとか、「とりあえず」違う姿勢になってみましょう。
不調のサイン → とりあえず違う姿勢 というのが大事です。また、サインを感じ取ろうとしているうちに、ご自身の状態に敏感になっていきます。